2008年下半期ライトノベルサイト杯の結果が出たようです

平和の温故知新さん主催による「ライトノベルサイト杯」ですが、投票も締め切られ、2008年下半期ライトノベルサイト杯の結果が出たようです。あ、ちなみに「ライトノベルサイト杯」ってなんぞや?って人に注釈として・・・以下、はてなキーワードより一部抜粋。

本企画は、「はてなキーワード機能を使い、ライトノベル関連サイトの管理人がおすすめのライトノベルについて語る」ためのものです。
ラノベ感想・書評サイトはもちろんですが、「サイト持ち&ラノベ読み」であれば誰でも投票できます。マンガ系でもゲーム系でも、ラノベに関する話題も取り扱っている方は是非投票して欲しいと思います。
(中略)
なお、本企画は結果表示について、順位付けの形をとってはおりますが、これは各作品の優劣を決定付けるものではありません
普段からライトノベルを読んでいる方々に、それぞれのお勧めを教えてもらう企画です。結果として、まだ見ぬ良作に出会えた人がいれば幸いです。

というわけで、要はその期間中(今回の場合は2008年7月から12月末)に刊行された作品で人気のあったものはどれなのかを、はてなを中心としたラノベ関連サイトの管理人が自由に投票を行いその傾向を出していきましょう、といった趣向の企画。僕も読書量は少ないながら投票させていただきました。


新規作品部門

2008年下半期ラノサイ杯結果ページ(新規作品部門)
↑結果見れます

AURA ~魔竜院光牙最後の闘い~ (ガガガ文庫)

AURA ~魔竜院光牙最後の闘い~ (ガガガ文庫)

『AURA』がトップということで、やはり人気ありますねー。去年発売当時から既に話題になっていた作品だったし納得です。僕も読みましたけど、いやーもう冗談抜きで傑作だと思いますので未読の方には是非読んで欲しい一冊ですよ。エロゲーマーなら一度は聞いたことのある田中ロミオという名ですが、ラノベ界でも十分名が売れてきた印象です。著書である『人類は衰退しました』はシリーズ化されましたが、果たして『AURA』はどうなのか!? 需要は多そうですし、何より僕自身もっと『AURA』の世界に浸かりたい所存なのでここはシリーズ化をお願いしたいところ。⇒「AURA 〜魔竜院光牙最後の闘い〜」 感想


気になったのは『境界線上のホライゾン』。

やはり勧める方多いですね。川上稔氏の作品には元々ファンが多いですけど、それを抜きにしても本書の人気の勢いは感じ取れます。「川上さんの本は長いんだよなー」とか言ったら「終わりのクロニクル (7)」で殴られそうだ。いやしかしそんなアホな言い訳もそろそろ通用しなくなりそうです。本当に面白そうだし、今度書店に行った際は是非とも買ってこようかと思います。


『ばけらの!』の人気も目につきます。

ばけらの! (GA文庫)

ばけらの! (GA文庫)

作家自らが登場人物であり、その中で作家という人種の生態が描かれるというのは興味を引く内容です。同じ狼でもホロとは対極に超ダメ人間な葉隠イヅナが萌えます!とか力説されたら、それは何かもうスルーする方が失礼ってものでしょう! というわけでこれも読もうかな。


既存作品部門

2008年下半期ラノサイ杯結果ページ(既存作品部門)
↑結果見れます

さよならピアノソナタ〈4〉 (電撃文庫)

さよならピアノソナタ〈4〉 (電撃文庫)

杉井光先生といえば、『神様のメモ帳 』がニート探偵という色物設定とは裏腹に上手く書かれていた作品だったので個人的に凄い好きだったんですけど、新シリーズとして発売された『さよならピアノソナタ 』はなぜか読まなかったんですよね。それが今となってはここまでの人気を誇る作品にまでなったようで・・・。既存作品部門で1位と言われたら読むしかありません。キャラクター造形がとにかく上手くて目を引くという話なので期待したいと思います。


さよならピアノソナタ 』と並んで票を集めたのが『文学少女』。

“文学少女”と恋する挿話集 1 (ファミ通文庫)

“文学少女”と恋する挿話集 1 (ファミ通文庫)

去年で完結した作品ですが、さすがの人気です。僕自身まだ1巻しか読んでいないので特に言及できることもありません。ただ一つ、その評価が高いということを見せつけられましたので安心して続きを読めそうです。


気になったのは『ANGEL+DIVE』。

ANGEL+DIVE (3) .LOVENDER (一迅社文庫)

ANGEL+DIVE (3) .LOVENDER (一迅社文庫)

薔薇のマリア』の十文字青先生の作品と聞いて。一迅社文庫の第一ラインナップでは唯一の当たりと名高いですから、一迅社の応援もほんの少し含めて読みたい所存です。元々重厚な人間ドラマの描写に定評のある方ですから、こちらとしても安心できるものがあります。欠点はあれですか、大きな書店に行かないとまず置いてないところですか。


総括

読んでない作品が上位にランクインされまくっていて、明らかに読了数が少ないことを露呈する形となりました。超個人的な話でゴメンよ! まあその分期待できる作品が明確に提示されたため、個人的に何を読めばいいのかといういい感じの指標となってくれましたけどね。これが有志による投票のいいところ、超参考にさせていただきます。

それにしても、最近ラノベの全体的な刊行数が多すぎてとても読み切れないんですけど・・・。ここで紹介されたものもそうですが、2月は注目作も結構発売されますからとてもじゃないけど追いつけませんよ。なんですかねー一応ラノベ界が盛り上がっているという認識を持っていいんでしょうかね。その分作家の生き残りがより熾烈になりそうですが・・・頑張って欲しいものです。
さて、とりあえず書店行ってきます。