続編、というよりこの人の作る新作ゲームが見たいのだ

さらに齊藤氏は「このイベントの開催をもって一旦区切りをつける」と話しながらも,「お約束は出来ないが」と前置きしたうえで,何かしらの形でニーアを続けていきたいと展望を語った。

続いてくれたらいいですよねー。無論ゲームとして展開されることがファンの一番の望みではありますけど、スクエニ内製ではないしなかなかそういうことにはならないだろうと分かっちゃうのが寂しい限り。

本当に良いゲームなんですよ、『ニーア』は。なんていうんですかね、近年でここまで心に響くゲームはなかったといいますか。アクションは単調だし終盤に出てくる武器が強すぎてバランス崩壊してるしで、純粋にアクションRPGとして見た場合作りが甘いところも多いのですが、ゲームというメディアだからこそ可能だったプレイヤーの心を掴んで離さない表現・演出の巧みさが随所に見て取れた名作でした。そして、そのシナリオの見せ方と同時に『ニーア』を名作たらしめるもう一つの要素が、音楽でした。

単純に一つ一つの曲がいいのはもちろんですが、それ以上にその音楽が流れるシーンとの親和性がとても高くて、こだわりを感じます。キャラクターの心情を直にセリフで吐露させるのは簡単ですが、この『ニーア』というゲームにおいてはどのシーンを取っても音楽が真っ先に語りかけてくるのです。それほどに音楽がゲーム全体に馴染んでいて、尚且つ『ニーア』らしさを構成する要でもある。……なんか聞いてたら泣けてきた。すげえよニーア、やっぱ名作だよ。ディレクターのヨコオさんは今どんな仕事してるんですかね?ゲーム作ってるって話聞いたことないですけど、兎にも角にも、あなたの作ったゲームに心揺すぶられた人がめっちゃいるよ!ってことを分かっていて欲しい。そして、同時にまたゲーム制作に携わって欲しいという願いがたくさんあることも。