「第5回みんなで決めるゲーム音楽ベスト100」の動画がめでたく完結

6ヶ月という長き時間を経て、「第5回みんなで決めるゲーム音楽ベスト100」の動画もめでたく完結した模様です。集計人の方、動画製作者の方、本当にお疲れさまでした。

今更総括というのもどうかと思うところはありますが、改めて振り返っておこうかなと思います。

やはりまず目に付くのは第4回から更なる躍進を遂げた『ゼノブレイド』。タイトル別の投票数では2位の『英雄伝説 零の軌跡』から約2倍近くも離した投票率を誇り、ランクインした13曲の内6曲がトップ100に入るという圧倒的な支持を得ているのが印象的です。もちろん第4回でも新作タイトルとしてランキングを賑わせたのは疑う余地のないところではありますが、そのランキングでACEという音楽ユニットが一般的に認知されるようになったこと、そして『ゼノブレイド』のタイトル自体が高評価であったことなどを要因として、これからのランキングでもその人気を確固たるものにしたんじゃないでしょうか。

そういう意味では、先月発売された『コード・オブ・プリンセス』もサウンド担当はACEだったことを考えれば次のランキングを賑わすダークホースになるかもしれません。というかなって欲しい! タイトル自体の知名度がイマイチなのは致し方ないところではありますが、ランキングの良いところは曲さえ良ければ陽の目を浴びることができ、一定の層の人たちに認知してもらうことができる点です。願わくば、一人でも多くの人に『コープリ』を知ってもらえればと思います。

ランキングを賑わせたといえば『英雄伝説 零の軌跡』も外せません。元々(僕含めて)濃いファンが多いファルコムだけに新作発売後は新曲が確実に上位にくい込む強さを持っていましたが、今回はそれがより際立っていたランキングだったと言えるでしょう。何よりも2位「Inevitable Struggle」、そして9位の「Get Over The Barrier! -Roaring Version-」の存在感が圧倒的で、今ランキングのメインを飾る活躍ぶりだったと思います。同タイトル内では良曲も多く必然的に票が割れやすい状況の中でこの強さは眼を見張るものがあり、おそらく「Overdosing Heavenly Bliss」のようなトップ30常連曲になるのではないでしょうか。

あとはそうだなー、新旧問わず一部のタイトルがランキングを通して知名度を上げ、支持を得ていたのが印象的でしたね。例を挙げると、『トトリのアトリエ』とか『ニーア』とか『テイルズオブレジェンディア』とか『ダライアス』とかその辺り。上位にランクインしているのは当然として他にも多くの楽曲が評価されていたことを考えると、タイトルのブランドはもちろん作曲家にもブランドが付き始めているのではないかと感じます。次のランキングはそういった作曲家単位の視点で見るのも面白いかもしれませんね。

とまあこんなところでしょうか。蓋開けてみれば『ゼノブレイド』と『零の軌跡』の2強ぶりが光る、新たな風が吹いたランキングでしたね。ランキングを重ねるごとに定番曲が順位を下げることには一抹の寂しさを感じずにはいられませんが、それもランキングの性質上致し方ないところがありますし、逆に新たな名曲を知ることができるのは民主主義に則った本ランキングならではで、やっぱり「みんなで決めるゲーム音楽ベスト100」はいいもんだなとしみじみ思うのでした。

第6回の投票は6月から行われる予定みたいです。これを機に自分のお気に入り曲に投票してみるのも一興かと思いますよ! 何はともあれ繰り返しになりますが、集計人の方、動画製作者の方、投票者の皆さん、本当にお疲れさまでした。