『ブレイブリーデフォルト』には割とマジで売れて欲しい

スクウェア・エニックスは、2012年に発売する3DS用ソフト『ブレイブリーデフォルト』について、体験版を遊んだユーザーからの意見を反映した部分を示す“修正対応動画”を公開した。

■改善した部分
・歩く速度が遅い/走り速度とスライドパッドの深度→移動速度を20%アップして、スライドパッドを軽く入力しても走る形に調整
・loading表示が気になる→文字を非表示にする形で調整
NPCへの話しかけが近い→少し遠くからでも話かけられるように調整
・Aボタンでのテキスト一気表示→一括で表示する形に調整
・宿屋処理が遅い→サウンド発生や画面を暗転するタイミングを調整
・マップチェンジごとのカメラの引き→外観マップの引きカメラはフィールドからアクセスした時のみに調整

素晴らしい。ただただ開発陣には労いの言葉を贈りたい。

確かに地味な改善点ではありますが、こういったところはゲームをプレイすればするほど気になってくるポイントであり、どんなにストーリーが秀逸でも戦闘が面白くてもプレイヤーの心理的にマイナス要素として引っかかって、結果全体を通した評価にも余計なブレーキをかけてしまいます。「ゲームのコンセプトは面白いのにプレイアビリティが最悪だ……」なんてゲームは割と多くあるんです。そんな事態を未然に防ぐためにも、体験版をプロモーションの一環としてだけではなくユーザーのフィードバックも促していたのは非常に好感が持てるところ。

個人的にも改善して欲しいと感じていた「歩行速度」と「ボタン押しでのテキスト一気表示」の二つがちゃんと開発陣に伝わっていたのは嬉しかったです。歩行速度なんか仮にあのままの状態で発売されていたらそれなりに非難があったことでしょうねー……。横の移動はまだしも奥への移動はかなり遅いと感じさせるスピードだったので直って良かったです。あとは戦闘のテンポとか、敵と味方の距離が近すぎて絵的にシュールといったところが手直しされているのかが気になります。あの距離でお見合いしているのはさすがに不自然でしたよw

それにしても、体験版を数回に分けて配信するなんてなかなか景気のいい話ですよね。確か体験版は配信するだけでもライセンス料なりかかるはずなのでそれなりの予算が組まれているタイトルじゃないとなかなか難しいんですが、それを一度配信するだけに留まらずここまで小分けにして出してくるというのはスクエニの力の入れ方もかなりのものであることが伺えます。その割にイマイチ盛り上がりに欠けている印象はありますけど……まあまだ発売日も何も決まっていないし仕方ないところなのかな。あくまで個人的な所感ではあるんですけども、世界観の構築が緻密だったりボリュームが凄いという噂があったりとそこかしこに大作感は出ているんですが、何とも形容し難いところですけどあえて言うならば「地味」という言葉がシックリきていて微妙に不安を感じています。もちろんシナリオ担当が『シュタゲ』の林さんだったりと刺激的なニュースもあるんですけどね! 等身の低さとかちょっとした古臭さが妙な負の感情を掻き立てているのかもしれない。

色々と不安もありますが、3DSRPG作品としてはかなり期待していますし、開発陣にも好感が持てているので是非売れて欲しいと思います。体験版の第3弾の配信も予定されていることですから、それに併せて発売日やらなんやら公開されたら盛り上がってくれるでしょうね。これからも応援しています。